もの忘れ外来(心療内科)は2022年4月以降休診となります。
もの忘れ
「もの忘れ」は誰にでもあります。そしてそれは病気ではありません。
でも食事をしたのに、そのことを忘れて「まだ食べてないから、用意してくれ」と言い出したら、これは記憶障害です。
脳が病的に老化していろいろな不具合が起こるのが「認知症」という病気です。
その症状は、もの忘れ(記憶障害)以外にも、自分のいる場所がわからなくなる、日時や季節がわからなくなる、知っている人が誰だかわからない、衣服がちゃんと着られない、等々があり日常生活に支障をきたします。
もの忘れ・認知症の診察について
①まず認知症と診断できるほど症状が進んでいるかどうかを問診による認知症評価スケールで検査します。
②さらに脳の状態や萎縮の程度をMRIなどの検査機械を使って調べます。
もの忘れ・認知症の治療
治療法としては、認知機能改善薬(抗認知症薬)があります。
また患者さんが夜寝なくてご家族が困っている場合には睡眠薬を処方します。
時には異常な興奮や不安、イライラが起こることがあり、それらにもお薬が有効です。
漢方薬にも認知症に効くものがあり、よく使われています。
ただし認知症の治療はお薬だけというわけにはいきません。
お年寄りの患者さんが安心して生活できる環境を整えることが重要です。
患者さんが間違ったことや変なことを言い出しても、むげに否定せず耳をかたむけ、ご本人に良いと思われることでも無理強いすることのないよう気を付けましょう。
しかし、それは根気とエネルギーの要ることで、ご家族が疲れ切ってしまっては長続きしません。
医療機関や福祉、関連団体と協力連携することがポイントとなります。
その他の症状について
また、当院のもの忘れ外来では、お年寄りの認知症以外でも、メンタル面で様々なお悩みを抱えていらっしゃる患者さんを診療いたします。
その代表として「気分障害」や「うつ病」、いわゆる「うつ」があげられます。 症状として
- ・気分が憂うつで落ち込む
- ・何もやる気が起きない
- ・最近、頭の働きが悪くなったような気がする
- ・以前、面白かったことが楽しめない
- ・なにか心配で不安だ
- ・異常にイライラする 等があります。
あるいは、「眠れない」「夜中に何度も目が覚める」といった不眠症状も、心の病気のサインである可能性が十分あります。
ひとりで悩んでなく、ぜひご相談ください。